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湯楽庵的日常

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1・17に思う

阪神淡路の震災から11年目を迎えました。
あの地震から2ヵ月後の、まだまだ混乱が続いていた神戸に入ったワシ。惨状を目の当たりにした衝撃は一生忘れることはできないでしょう。
以来、毎年1月17日に神戸を訪れて、慰霊祭で被災者の方々とともに合掌し、そして学者・マスコミ・ボランティア・NGOなどが主催するシンポジウムや現地調査に参加してきました。

仮設住宅での不自由な暮らし、復興住宅と名付けられた高層マンションで暮らす身寄りのないお年寄り、家を建替えたことによる二重の住宅ローン、修繕か建替えかで揺れるマンション住人、震災で分断された地域のコミュニティ、営業を破壊された商店主、教育現場での子供たちの心のケア・・・・・・。

---こうしたさまざまな実態を多くの被災された方々から直接、話を伺うことで知ることができ、本当の意味での復興とはどのようなものなのかを考えさせられました。

ここ4年間は神戸訪問が途絶えてしまっていますが、いまだに多くの被災者には深い傷が残っているのではないかと想像します。
阪神淡路の震災後も自然災害が頻発していますし、重大な事故も後をたちません。
そうしたなかでの耐震補強の偽装問題。金儲けのためなら何でもありの論理。関わった連中は11年前の出来事をとっくに忘れてしまっている。

1月17日は、安全で安心して暮らせるために何が必要なのかを考える日なのです。
by yurakuan | 2006-01-17 01:29 | 住まい