海辺の露天風呂は、目の前にどかんと海が広がっているべきである。
それにくわえて、昇る朝日、あるいは沈む夕陽を拝め、行き交う船に手を振ることができれば、なおよろしいかと。
「なかなかの絶景露天風呂」との口コミで、指宿ロイヤルホテルの日帰り入浴に行ってみた。
ホテルの玄関に足を踏み入れるなり、目の前に海のパノラマが! これで露天風呂への期待がぐぐぐっと高まった。
---潮の香に誘われて内風呂を出れば、そこには遮るものがない断崖絶壁の露天風呂だ。その良さは、風呂にカラダを沈めればわかる。
風呂と海と空が一体になった開放感。まさに、「いやぁ、極楽」なのだ。
眼下にカツオの水揚げで知られる山川港。海の向こうは大隈半島、西側には開聞岳がそびえる。視界が良ければ、遠くに屋久島が望めるそうな。
頭の中を空っぽにして、ひたすらぼけーっと湯に浸かり続ける。少しのぼせたので、風呂の先端で仁王立ちしてみた。
海から吹き渡る風を素っ裸で受け止める心地良さは筆舌に尽くしがたし。よおし、よおし、これこそが海辺の露天風呂の醍醐味じゃ。