森の話をしましょう。
白神の森は九州の森とは違います。
「気候や植生の違い」といえばそうでしょうが、何といいましょうか、森の雰囲気、空気、匂いがまったく違うことに気付かされました。
九州の森(雑木林)は
シイや
カシ類の照葉樹がメインです。
その根元には鬱蒼とした草木が生い茂っていて、それらは猥雑に生きているという感じがします。
その中に一歩踏み入ると、むっとする草いきれが・・・・。圧倒的な植物の量の前に、一個の人間はたじろぐこともあるのです。
一方、白神の森は、
ブナをメインに、
サワグルミ、
ハウチワカエデ、
ミズナラ、
カツラ、
ホオノキなどで構成され、その根元の草木はシダ類を核にして秩序だっていたりもします。
そして、不思議だったのは森の中に匂いが感じられなかったということ。
空気の流れがほとんどなかったので、気付かなかっただけかもしれません。
しかし、ブナの森がどんな匂いだったのか、まったく印象に残っていないのも確かなのです。
(九州でも屋久島の森は別格です。あの森は他とは比較対象にはなりません。)
キノコのことは詳しくないので、これは何というキノコなのでしょうか?
道中、もしかするとマイタケに出会えるかもしれないと目を凝らして探したのですが、まぁ、見つかるわけがないか^^;
巨大なブナの木に巡り会いました。(つづく)