撮り貯めしていた京都の写真をブログに載せたりしていたら、なんだかまた京都に行きたくなってしまった^^;
で、所用のついでに京都に立ち寄りことができ、久しぶりに庭園を見てきました。
あまたある名庭園のなかで、ぜひ行ってみたかったのが
『無鄰菴(むりんあん)』
無鄰菴とは、明治の宰相・山縣有朋(やまがたありとも)の別荘で、広大な敷地の中に書院、茶室、洋館があります。
特に洋館の一室は、伊藤博文、小村寿太郎、桂太郎、そして山県有朋の4人が、日露戦争開戦について話し合った、いわゆる「無鄰菴会議」の舞台としてつとに有名です。
その歴史をつくった洋館も公開されていて、明治時代の建築様式も堪能できるのですが、ワシ的には、その外にあるスケールの大きな庭園をぜひとも見ておきたかったのです。
この庭園は、明治時代から昭和初期にかけて京都で生きた、七代目・小川治兵衛(おがわじへい)が手がけました。18歳のときから京都で伝統的な造園修行を積んだ小川治兵衛は、30代半ばでこの無鄰菴庭園の仕事に出会いました。
当時としては革新的だったこの庭園は、専門家の間では近代庭園を代表するものとして高く評価されています。
現代のさまざまな庭園や住宅の庭は、里山の自然との接点を求めるたものが主流ですね。雑木の庭もその流れのひとつ。
庭の中でつつましくも自然を感じるために、さまざまな知恵と工夫が凝らされていますが、その源流が小川治兵衛の無鄰菴庭園であると言われています。(つづく)
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